ピアニスト桐榮哲也のブログ TOEI MUSIC SCHOOL

クラシックピアニスト桐榮哲也のブログです。TOEI MUSIC SCHOOL代表。演奏活動と浦安市舞浜で開いている自分の音楽教室の事について書いています。

ベートーヴェンソナタ第1番の思い出

毎日篭っています。よく考えると留学中は篭って一日中練習している日もよくありました。最近は篭ることに慣れてきてあっという間に夜です。

 

できれば思い出話かなにかブログに書こうと思っています。できれば毎日。。。すいません毎日の保証はできません🙇‍♂️

 

 


ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ 第1番 ,Op.2-1 3. 第3楽章、第4楽章 Pf.桐榮哲也:Toei,Tetsuya

以前ピティナのチャンネルでアップしていただいたベートーヴェンの1番のソナタ↑について思い出を少々。この動画で最も有名な曲は2:00あたりからの4楽章です。割とベートーヴェンソナタをやり始めた方が弾いたりする曲のイメージもあるのではないでしょうか。

 

私はこの曲をベルリン芸術大学に留学して間もない頃にエレーナ・ラピツカヤ教授のクラスで勉強しました。日本の音大を卒業したばかりのその頃の私(25歳くらい?)はドイツに留学できたからには0からやり直すぞ!といった気持ちでした。

 

で先生にその旨を伝えたところ最初に出された課題はバッハのプレリュードフーガから1曲、ショパンノクターンから1曲、ショパンエチュードから3曲Op.10−5, 25−1,10−8、ベートーヴェンソナタ1番でした。時代を追って基礎からみっちり勉強という😖。

 

勿論毎度レッスンではすごく緊張したけれど、レッスンしてもらえる事に幸せも感じていました。多分自分は劣等生という気持ちがあって、いつ破門になってもおかしくないっていう気持ちもあったからなのではないかと・・・なんでも当たり前という事はないですから、感謝の気持ちはいつでも忘れないようにしたいと今でも思っています。

 

で毎回もの凄く細かいレッスンで毎週1時間30分のレッスンがなかなか進まなかった事もありました。そんな出来の悪い時や、コンサートや本番が近くて間に合っていない時は自宅に呼び出されてさらにミッチリ絞っていただくのでした。そして毎回レッスン後の帰り道では自分の出来の悪さに凹んでいました。

 

でもあの日々があるから今があるのだな〜と思い、あの日々の全てが今では愛おしく感じます。

 

さて突然ですが今日は眠いので寝ます💤